HAKA’s blog

ジャニオタ暦半年ただそれだけです

売れたいと言うアイドルを好きになることによるこの気持ち

A.B.C-Zを好きになってから、約半年が経過した。僅か、半年だ。僅か6ヵ月。たったの180日ですよ。この180日の間になにが起こったのだろうか…世間がA.B.C-Zを知り始めてしまった。A.B.C-Z、売れるの?え、そもそも、売れるって、なに?
もう一度言うが、僅か半年前である。あの頃、少なくとも私の周りではA.B.C-Zの認知度はかなり低かった。友人らに「キスマイが好き」と言えば、「ほとんどブサイク」という最低ながらも何かしらの認識を含んだ言葉が返ってきたが、「A.B.C-Zが好き」と言うと「聞いたことある、かも」というなんとも広がらない言葉しか返ってこない。非オタにジャニーズの話をしたら、大抵は「ブサイク」か「イケメン」かの端的な意見感想くらいは出るものだ。それさえ出ないって…
しかし今はどうだ。「A.B.C-Zが好・・・」の時点で「あー!塚ちゃん!」「金髪の面白い人がいるやつ!」「Mステ見たよ!アクロバット!」と、こうである。「イケメン」でも「ブサイク」でもなくとにかく「塚田がうける」だから本当にA.B.C-Zってすごく好き。

たかが半年のファン暦で偉そうにA.B.C-Zを語れるなんて思わないが、それでもあのタイミングで彼らのファンになったことは、私にとって多少なりとも運命のようなものを感じてしまう。塚ちゃんフィーバーを、本当にギリギリ「既存ファン」として見届けられたこと。戸塚くんの銀幕デビューや昼ドラ初出演に歓喜できたこと。なにより、オリジナルアルバムやファーストシングルのオリコン1位、彼らの「ありがとう」をいちファンとして聞けたこと。好きになってよかったなぁ、応援できて嬉しいなぁって、素直に思う。もっと早く好きになっていればより多くのことを感じられたかもしれないし、ファン暦なんてそれもまた運命だからどうこう言うことではないけど、なんとなく自分的に「間に合った!」という優越感のようなものがあるのは恥ずかしいので伏せておこう…

私が今まで好きになったアーティストやアイドルは、皆売れている人たちだった。売れ始めから絶頂期という、まさにミーハーが食いつく時期を皮切りに、以後はまったく興味を失うことが少なくない。彼らが持つストーリー性に目頭を熱くするくらいの熱量はあっても、ただただ追いかけたい「好き」であり、「応援したい」という気持ちを持ったことは無かったなと今になって気づく。

私がA.B.C-Zを好きになった頃、彼らは「売れたい」「人気がない」と言っていた。きっとずっと前から言っていて、今でもたまに言うのだろう。私にはそれが自虐ネタには聞こえなかった。自虐は自虐かもしれないが、「ネタ」ではなく「守り」なんだろうと。自衛のための言葉に聞こえた。そこに見えるプライドが愛おしいと感じた。彼らはアイドル、それも天下のジャニーズだ。売れたいだろうし、人気者になりたいだろう。なろうとしなきゃいけない。「人気なんてそれなりでいいから、今のまま、愛されるグループでいてほしい」そんな願いは逆に贅沢なのかもしれない。ファーストシングルはたしかに1位をとった。でも売上枚数は他グループと比べると少ない。売れるってなに?人気者ってだれ?ただ、その1位は確実に、彼らの目標でありファンの願いだった。先日配信された動画で、真っ先に感謝を伝える五関くんや真っ直ぐに喜びを表す塚ちゃん、素直に安堵を浮かべる橋本くん、そんなメンバーとファンに熱い眼差しを送る戸塚くん、すでに次のステージを見据えているような河合くんを見て、心から嬉しさが溢れた。それと同時に、「初」の喜びがまたひとつ消化されてしまったことの寂しさもあった。できるならこれからもずっと、A.B.C-Zと彼らのファンは、こうやって悲喜交々共有しながら歩める距離であってほしい。ついていく、なんてつまらない。そして、「売れたい」なんてもう言わないでほしい。それが目標なら、彼らに夢を叶えてほしいと願う、すでにファンの私なんかからしたら、何もしてあげられないんだ。CDは買うよ!ほしいし!舞台もコンサートも行く!会いたいし!A.B.C-Zを知らない人に宣伝もする!できることはそれくらいだ。
次の彼らの目標はなんだろう。せめて、一緒に願えることを、一緒に喜べたらいいな。